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■性の不一致と離婚 |
夫が性的不能者であったり、性欲が異常に強く妻が耐えられない、また、妻が性行為に対して嫌悪感を抱いている場合また、性的嗜好が異常である、または同性愛者である等、性の問題を巡っての裁判離婚は存在します。
また、単に性交渉の拒否に関してはその理由が問われますが、結果として愛情の喪失に繋がり、婚姻生活が破綻し、それを認められるケースもあるようです。
非常にデリケートな問題ですので、相談する場所や相手も限定され、気付いたときには婚姻生活が破綻しているというケースが少なくないようですので、性の不一致が夫婦間の問題として浮上しそうな場合は早めの対応が必要です。
性的異常に関しては他ページ内で情報を掲載しています。
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■生物学的な見解 |
人間の脳の性欲を司る器官として、脳の中心の間脳に性中枢が存在しています。
この器官は脳の中でも旧皮質と呼ばれる部分で、ほぼ全ての生物に共通して存在します。ですので、例え人間であっても性欲はこの原始的な本能性欲によってコントロールされており、性欲の周期性にも深く関わるとともに、この器官によって、「発情期」は作り出されています。
ですが、人類がその他の生物と大きく異なる所以でもあるように、人間は他の生物とは異なった優秀で大きな脳を持っています。それゆえ、本能性欲をコントロールする事が可能となっています。それは人間が成長段階で教養・倫理・道徳・宗教等、複雑な概念を身に付け、性欲をコントロールしている事でも証明できます。
また、性欲を脳の様々な器官でコントロールする事により、コミュニケーションと結びつけ、相手の満足を計る事を可能にしています。それが、いわゆる「動物」とは異なった、オーガズム・セックスといわれるモノです。
相手が満足したかどうか?を自身の満足度の一要素として加えている事こそが人間の人間らしさたる所以だという事でしょうか・・。
また、脳の働きと連動してホルモンの働きも無視できない要素です。
ホルモンは体内の内分泌線で作られ血液によって特定の器官に運ばれる、微量で強烈な生理作用を持つ科学物質です。
女性ホルモンであるエストロゲンは女性の性欲に密接に関係しており、大脳と連動する形で女性の性欲をコントロールしていると言われていますが、このエストロゲンが妊娠直後〜出産後まで、母性の形成に用いられる(転化)してしまう為、性欲が減退してしまうという説もあります。その為、出産後になって突然性の不一致という問題が浮上してしまうケースもあるようです。
ですが、これらを医学的に証明し、性交渉の拒否理由として証明するのは難しい問題です。性の不一致の裁判の多くは他の要因が働いた結果としての、性交渉の拒否であったり、不能に陥ったが為の婚姻生活の破綻を審判するケースが多いのが現状です。
大脳と性欲のシステムが解明され、脳内分泌物質の減少または過多によって、性的不能に陥る事を立証できるようになるのはまだ未来の話になりそうです。
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■関連語句解説 |
オーガズムセックス |
子宮筋の完全収縮が発生するセックス(リコナビ的見解) |
エストロゲン |
女性ホルモンの一種。排卵の準備をするホルモンで、生理の終わり頃から排卵前にかけて分泌が高まる。 |
性的不能 |
性的欲求がありながら性交時に勃起が起こらない状態(男性の場合はインポテンツ)。女性にも同様の症状があります。 |
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