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弁護士法律相談 No 2603
相談者の情報
女性

40歳

派遣・パート 300万 日本
配偶者の情報
結婚 12 年 45歳 正社員 500万 日本
現在の悩み、状況について
10年前に、30年のローンを組み、3000万円で家を買いました。私の両親から230万円援助してもらいましたが、舅姑からは一銭もありませんでした。昨年、舅姑がそれまでの住み込みの仕事を65歳で退職したため、私たちの家に引っ越してきました。離婚した義理の姉が近くに住んでいますが、そちらへは行かず、事前に何の話し合いもなく、私たちのところへ、当然のように引っ越して来ました。しかし、家賃はもちろん、光熱費も食費も一切払いません。共働きでローンを払って、やっと生活していた私たちですが、同居後はさらに経済的に苦しくなりました。両親に「金ないから」の一言で終わりで、何の相談にも乗ってくれませんでした。
同居から6カ月で、両親は出て行きました。現在の家土地の査定額は、およそ800万円です。
夫は、結婚当初から酒癖が悪く、酔ってはものすごい勢いで暴言を吐き、激高し、大声で罵倒します。
このことが原因で、5年前から、私は離婚を考えておりました。両親との別居後、さらに私を罵倒することが増え、かつ酷くなりました。
夫婦喧嘩の間、二人の子供は怯えて、物陰に隠れています。夫婦でまともに会話はできません。最近ようやく、夫も離婚に同意しました。私の両親が出した、家の頭金230万円と同じくらいの慰謝料と、子供二人の養育費を請求したいと思います。
家の名義は、夫と私で折半しています。私が出た後の家には、舅姑、及び義理の姉が、大手を振って住むことになります。
離婚にあたり、
@私は、家土地のローンも権利もすべて放棄するか、
Aまたは、私が家土地の権利を全て引き受け、元夫や舅姑から家賃を徴収して、ローンの返済に充てていくか、迷っています。
母子家庭で子供二人を育ててゆくために、スタートダッシュで出来るだけ多く慰謝料や養育費を得て、少しでも経済的不安を減らしたいと思います。
一般的に、養育費の支払いは、数年で滞ってしまうことも多いと聞きます。どうすれば長く養育費を支払ってくれるか、わらにもすがりたい思いです。アドバイスをいただきたく、よろしくお願いします。
理想的な状態
離婚当初に慰謝料を得ること。養育費が、子供二人がそれぞれ22歳になるまでのあいだ滞らないこと。または、養育費リスクをさけるために、不動産投資をする。つまり、私が家土地のローンや権利を譲り受け、そこの所有者となって、元夫や舅姑に貸し、賃料を得ること。
回答
記載の年収を前提とすると、養育費は、月額6万円程度(2人分)が相場です。養育費を家賃に置き換えたとしても、それにより回収が確実になるとは思えません。少しでも支払を確実にするのであれば、口約束よりも書面、通常の契約書よりも公正証書、公正証書よりも家裁での調停がよいと思います。
慰謝料は、最近は相場が急激に下がっており、ご相談案件では、100〜200万円程度であると思います。
次に財産分与ですが、自宅がオーバーローンであるとすると、他に資産がない限り、財産分与の対象財産はないでしょう。ローンが相談者名義であるとすると、相談者がこれに住み、相手方に出ていってもらうのが現実的と思われます。私の事務所での相談をご希望の場合、mail@satsukilaw.comへご連絡下さい。(大貫)