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弁護士法律相談 No 2576
相談者の情報
男性

41歳

正社員 750万 日本
配偶者の情報
結婚 15 年 39歳 正社員 500万 日本
現在の悩み、状況について

離婚の意思は相手になく、当方の要望、また親権放棄であることを理由に、内容証明がとどき、離婚条件として以下の請求がありました。
1.慰謝料としてマンションの譲渡(ローン完済、名義変更)
2.進学費用200万
3.養育費月5万(10年)
4.子供と内緒で会わない
不貞などはなく性格の不一致でこのような状態となっており請求過多と思われます。通常これくらいが妥当なのかどうか判断できずに困っています。どうかアドバイスをお願いいたします。離婚はある程度双方の合意であったこと、親権も放棄という言い方は妥当ではなく転勤が背景にあったため、無理と判断した次第です。

理想的な状態

慰謝料は無茶なので、双方に非があるとして落着点を見いだしたい。養育費(成人するまで)と子供に内緒であわないというは合意できる点です。

回答

1 慰謝料 法律上、慰謝料は、不貞行為、夫婦間暴力等不法行為のあった場合に支払うものです。いわゆる性格の不一致だけであれば、支払う必要はありません。ただし、財産分与は、50%ずつ分ける必要があります。したがって、マンションを売却して、その売却益を折半するのが合理的です。売却せず、どちらかが住み続ける場合、住む側がローンを支払っていくのが妥当でしょう。
2 進学費用 実際に発生した進学費用の何割かを負担するべきですが、進学費用名目で支払うことはやめたほうがよいでしょう。将来、実際に進学する際、相談者は、その際の費用の負担の義務があります。離婚の際、「進学費用」名目で支払っていたとしても、その負担義務はなくなりません。すなわち、2重払いになる可能性があります。
3 養育費 記載の年収を前提とすると、養育費月額5万円は妥当であると思います。
4 子どもと内緒で会わないという点は、お子さんが小さいうちは合理性がありますが、ある程度の年齢以上であれば、人格権の侵害であると思います。お子さんがお父さんと会うのに、母親の同意は不要でしょう。例えば、15歳までは、内緒で会わないという限度であればよいと思います。(大貫)