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弁護士法律相談 No 2486
相談者の情報
女性

31歳

正社員 650万 日本
配偶者の情報
結婚 2 年 31歳 正社員 630万 シンガポール
現在の悩み、状況について
前提:昨年4月から夫はシンガポールに赴任。
私は日本で会社員。現在私は過労休職中で、3月末で退職してシンガポールにくる予定。
夫の性格:まじめ、誠実、優しい
私の性格:明るい、活発、優しい
悩み:夫が私と付き合う前から継続的に風俗、出会い系にはまっていたことを最近知り、離婚した方がいいと考えている。現在私は性病を移されている可能性あり。
背景:子供がほしかったが、結婚後からセックスレスになっていた。日本にいる頃は私の仕事の方が多忙で、毎日深夜帰りだったため、夫の日常を全く把握していなかった。去年の4月から夫がシンガポールに赴任して依頼、私は仕事が多忙(残業150時間)の中、月1でシンガポールに行き、掃除や片づけをし、朝空港についてそのまま仕事に行く生活をした。その結果、うつ病になり9月から休職している。時間に余裕ができた私は夫の行動に不信感を抱き始めていた。3月上旬に日本にある昔の夫の携帯を見たところ、風俗通いや出会い系についてのメールが書いてあった。今も携帯やパソコンにロックがしてあるため、怪しいと思い、シンガポールで見てみたら、ずっと出会い系や風俗に通っているメールを発見した。結婚式の4日後に風俗に行っていて、1ヵ月後には高級ソープランドの会員登録をしていた。
私の仕事の復帰はほぼ見込まれない。うつ病になった原因は毎月のシンガポール通いも大きな理由の一つ。その間に遊んでいた夫が許せない。
理想的な状態
離婚したい。
離婚した際に、要求どおりの慰謝料を請求したい。1000万円(私負担の婚姻費250万、結婚準備費150万、海外渡航費100万、性病、産婦人科費100万、財産分与200万、精神負担費200万)
もし性病がうつされて、不妊の原因になっていたらその分の医療費、賠償金も請求したい。
回答
まず、離婚についてですが、夫が出会い系や風俗に通っている事実は婚姻を継続し難い重大な事由といえますので、裁判所は、あなたから請求する離婚を認めると思います。
慰謝料についてですが、20年以上前の判例で、性交渉の拒否が主な理由の離婚で慰謝料500万円が認めらた判例がありますが、最近は離婚慰謝料額は少なくなる傾向にあり、高くて300万円程度なのではないかと思います。もっとも、もし、夫が風俗店に通っていたために妻にも性病が感染し不妊症になった場合、そのことが証明できれば、妻に具体的な損害が生じていますので、その具体的な損害額につき加算される可能性はあります。(高木)