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弁護士法律相談 No 2474
相談者の情報
女性

45歳

正社員 600万 日本
配偶者の情報
結婚 23 年 45歳 正社員 700万 日本
現在の悩み、状況について
夫の不倫により離婚を考えています。
不倫相手も子持ち既婚のようですが、女一人で別居しているようです。2年前くらいからの付き合いよようですが、1年半前位から朝帰りが始まり、昨年の5月に何の説明もなく取りあえずの荷物を持って家を出て行き女と一緒に暮らしていました。「落ち着いたら話をします。」とメールが来たので覚悟をしていましたが、3ヶ月後、急に夫が家に帰って来ました。
しかし、不倫相手との話がちゃんとついていなかったようで、家に電話をかけて来たり、私にメールしてきたり、夫の勤務先に電話をかけて来たり、家に押し掛けてきたりと大変な精神的苦痛を受けました。夫も、「職場に電話をかけて二人の関係をバラす!」とか半分脅されては女のもとに行き朝帰りという日がありました。
「別れ話をしに行って来るから!」という言葉を信じて許していると、昨年末、女が妊娠しました。「別れ話」とか言いながら、関係は続いていたようです。さすがに離婚を要求しましたが、現在は話をする時間を与えて貰えず、メールにも返事が来ません。これからのことが何も決まりません。弁護士さんに間に入って頂いたほうがいいのでしょうか?
今は、同居していて、朝帰りをするときもちゃんと食事の支度をしています。週末は家族3人で食事もします。ただ、二人になると何も話してはくれないし、すぐに寝てしまいます。
相手の女は会社役員などしており、ベンツを2代所有しているほどお金持ちです。女からも慰謝料を請求したいです。
理想的な状態
協議離婚で、二人から慰謝料800万円と養育費として月に5万円の支払いをしてもらい円満離婚したいです。
回答
まず、離婚についてですが、夫との話し合いが進まないご様子ですが、家庭裁判所に夫婦間調整調停を申し立て、家庭裁判所の調停委員を交えて話し合う方が早いと思います。話し合いで離婚や離婚の条件について合意ができず、調停不成立になったとしても、不貞行為は裁判離婚での離婚事由に該当しますので、離婚の訴訟を提訴すれば、裁判で最終的には離婚が認められると思います。なお、裁判離婚の際には、不貞の証拠が必要で、ご相談の内容からどの程度証拠があるかは明確ではありませんが、相手の女性はあなたにメールを送ってきたりしているようなので、その内容によっては、そのメールも証拠になりえますし、夫からのメールで女性との関係を示すものがあればそれも証拠になります。また、女性が妊娠したとのことですが、もし、夫が認知をしていたら、夫の戸籍に認知の事実が記されますが、それは明らかな不貞の証拠です。 
離婚の慰謝料についてですが、裁判で認められる離婚慰謝料は、最近は比較的低い傾向にあり、100万円から300万円のようです。もっとも、夫が支払うことに合意する場合は、公序に反するほど極端に高額な場合を除いて、高額な慰謝料の合意であっても有効です。 
また、不貞の相手に対する慰謝料請求も可能ですが、やはり高額は望めなく、裁判で認められる額は、100万円から300万円が多いようです。 
なお、不貞行為は、本件での夫と相手方女性のあなたに対する共同不法行為なので、例えば、夫があなたに高額な離婚慰謝料を支払うことを合意し、実際支払った場合、不貞行為についてのあなたの損害は既に填補されたとして、相手の女性に対する慰謝料請求は認められない可能性があります。判例では、夫が妻に不貞を理由とした離婚の慰謝料として500万円支払うことを合意して、実際支払った事例で、妻からの不貞の相手の女性に対する慰謝料請求は、損害は既に填補されているとして棄却されたものがあります。 
養育費についてですが、あなたの収入が600万円、夫の収入を700万円とすると、算定表による額は月4〜5万円です。(高木)