弁護士法律相談 No 2403
相談者の情報 |
男性 |
38歳
|
自営業 |
500万 |
日本 |
配偶者の情報 |
結婚 7 年 |
38歳 |
専業主婦 |
250万 |
日本 |
現在の悩み、状況について |
私は現在離婚に向け妻と協議中です。
離婚の最大の原因は、私の不貞行為によるものでその相手と結婚を考えています。 その他の理由として、性格の不一致および7年半に及ぶセックスレスが挙げられます。昨年末、両家の両親を交えて協議した結果、離婚に向けそれぞれ動いている段階です。妻側は私と不貞行為相手に慰謝料を要求するため現在、弁護士に相談していると思われます。私のほうは、離婚成立に向けどう動いたらいいか悩んでいます。 そこで相談なのですが、私側から調停をおこした場合、裁判に持ち込むと妻側からは言われています。2000万の慰謝料で協議離婚に同意する意思があるとのことなのですが(現段階では、慰謝料要求のほうに傾いている感じなのですが…)、私に現金の持ち合わせは無く、婚姻中は共働きしていたのですが、生活費全般を私の収入で賄ってきたので貯蓄もありません。(収入が足りないときには妻からの穴埋めは度々ありました)私から調停をおこし、その後裁判になったとして、
■婚姻期間中全般にわたるセックスレス(7年半)
■生活費の分担義務
上記の2点を争点に裁判で離婚を勝ち取る事は可能でしょうか?
協議離婚による2000万もの慰謝料支払いは避けたいと考えています。
ご返答いただければ幸いです。 |
理想的な状態 |
一般的な慰謝料の支払いによる離婚成立。 |
回答 |
現在、東京家裁における離婚慰謝料は、300万円程度が上限になっているので、それと比較すると、2000万円の慰謝料は余りに高額です。なお、財産分与は、原則として、婚姻財産を半分ずつにするので、金額に上限はありません。 次に、相談者は有責配偶者であり、離婚請求権がないので、離婚調停や離婚訴訟は、相手方に起こさせる方がよいでしょう。なお、セックスレスや生活費の分担について強調したとしても、それと相談者の有責性とは直接の関連性がないので、これらの点により、離婚請求権は成立しません。
事案の難しさから、早めに弁護士に依頼する
ことをお勧めします。(大貫) |