弁護士法律相談 No 2275
相談者の情報 |
男性 |
49歳 |
正社員 |
1200万 |
日本 |
配偶者の情報 |
結婚 23 年 |
48歳 |
派遣・パート |
230万 |
日本 |
現在の悩み、状況について |
〔現状〕社内恋愛で結婚24年目。夫婦と子供3人(大学生と高校生)
の5人家族で自宅に居住し、客観的には何等問題の無いファミリー
でむしろ近所や周囲からは比較的夫婦・親子とも仲が良いと見ら
れている状況。(少なくとも半年前迄は私もそう思っていた)
私はある企業の拠点の責任者をしており、妻は同じ企業の別拠点
でOGの派遣スタッフお客様担当窓口として勤務中。
〔経緯及び悩みは以下の通り『妻の不貞による家庭崩壊の危機』です〕
(1)妻は業務中、客である某会社の社長に見初められ執拗に言い
寄られ続け、いけない事とは思いながら昨年春頃から個人的に
メール・電話・食事等デートを繰り返すようになり、その過程で相手に対し「とても素敵で立派な人」「自分(妻) を大切にしてくれる人」という感情を抱き始め心身共に“大人の恋”にのめり込んで
行った。
(2)相手の男は60歳台後半で妻・子・孫もいる中小企業社長。
経済的・時間的に多少自由が効き言葉巧みに真剣な“愛”を囁き
ながら比較的性的にウヴだった妻を完全に“性の奴隷”にして自
分の欲望を満たし続けていた。
(3)私は残念ながら上記(1)(2)については全く気づいていなかっ
たのですが、昨年の秋頃から何となく妻の“状況変化(ex.頻繁な
メールや別室に移動しての携帯電話での通話・平日仕事が終わ
ったあとの飲み会が頻発・今までにない休日突然ある方面へのショッピング一人外出・夫婦のHの雰囲気等)”を不審に思い、今
年の1月に妻の携帯をチェックしたところ無警戒にも上記内容が判る双方のメールが保存されていたことから、ほぼ全ての状況を
把握しました。
(4)タイミングを見計らって(子供の入試メドがついてから)3月の初
めに妻を問い詰めたら、初めはシラを切ろうとしましたが最終的
に認め「ごめんなさい」「許して貰えますか」との事でしたので、私
も自分の気持ちを切替え“完全に別れること”を条件に妻を許し
「やり直そう」という事にしました。(この時点で妻のメールを見て
全て把握しているとは言わず、諸々の客観的事実を幾つか示し
白状させた状況。但し、その後関係する保存メールやメルアド等
は全て削除し様子)
(5)その後妻の言動を注視しつつ半信半疑でいたら6月上旬にた
またま早く帰宅した際、夫の帰宅に気付かなかった妻がキッチン
で携帯片手に「・・・そろそろ家族が帰ってくるから。愛してるよ。」
と言って携帯を切るのを目の当たりにした。その場で妻を問い詰
めたら「忘れようと一生懸命努力している。淋しさを紛らわす為に
5月に一回逢ってからまた電話している。」との事。2度目の裏切り
で私も覚悟を決め「全てを投げ捨てこのまま奴の愛人に成り下が
るか、強い決意を持って自分の気持ちを完全に切替えるか」
その場で選択を迫ったところ
「やっぱり家族は大切。もう一度チャンスを下さい。」
と言われ再度妻を許容し信じることにしました。
(6)それから1ヶ月経った7月上旬に「その後状況はどうか?」と
訊ねたら「わからない。上手く言えない。」
との反応であった為、自分が安心したい為色々と妻への詮索を強
めたら、「子供は大事だけど最近のあなたには着いていけない。
もう一緒にやっていけない・・・かも」
と逆ギレされたような状況。
(7)妻を愛している気持ちは少なからずあるつもりですが、どのよう
に修復すべきか、或いは当方から離婚を言い出すべきか悩んでいます。
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理想的な状態 |
妻が完全に気持ちを切り替えて以前の状況に戻ることが出来ればイイと思っていますが、今までの経緯を考えれば、子供達には申し訳
ないけれど離婚を断行してもよいのでは・・・と考えています。
この場合、親権・財産分与・慰謝料等はどの様な整理になるのでしょうか?
【理想とおりにならない場合には、絶対に妥協できない項目】
離婚になった場合、色々と整理していかなければならない問題がある
と思いますが、この場合離婚の原因は「妻の不貞」でありすべての責任
は妻にあると考えます。またそもそもの原因を作った不貞の相手側にはど
の様な対処が可能でしょうか?
(妻に懇願され現時点では何等接触をもっていません。)
「そいつが妻にチョッカイ出さなければこんなことにはならなかった。」
という気持ちが強くこのままでは私の気持ちがおさまりません。
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回答 |
まず、離婚か修復か迷っているのであれば、修復の努力をするべき
です。
その場合、2つのことが必要でしょう。
1つ目は、相手方が、その社
長との関係を断つことです。ご自身の決意だけで関係を断てないような
ので、社長を含めて、3人で話し合ったみたらいかがでしょうか。その社
長も、相談者のご家庭を壊すことまでは望んでいない可能性もあると思
います。話合いがうまくいかないようであれば、その社長の妻や成人し
ているお子さんを含めての話合いの機会を設けるか、訴訟を検討するか
の選択であると思います。
2つ目は、相手方に心の隙ができた原因、それも相談者側の原因を
お考え下さい。日常的な言動や、セックスも含めて、相手方の心が相談者
から離れた理由をみつけ、それを修正して下さい。夫婦関係の修復を目指す
のであれば、相手方が何かを反省したり、何かを直すことを期待したり、要求
したりしてはいけまません。相談者が、ご自身を改革して下さい。
相手方をパートナーとして大切にし、女性として大事にすることを心がけて下さい。
相手方の相談者に対する愛を獲得する努力をゼロから始めましょう。
そして、相手方が変わることを根気よく待ちましょう。相手方が自発的に変わらなければ、それは、本物とはいえません。
相手方に要求することはただ1点、不倫相手との関係を断つことだけです。
相談者の自己改革の成功から1〜2年経っても相手方が変わらない場合、離婚を検討して下さい。
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