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弁護士法律相談 No 2212
相談者の情報
女性 35歳 派遣・パート 120万 日本
配偶者の情報
結婚 11 年 35歳 正社員 220万 日本
現在の悩み、状況について
夫が不倫相手と2年5か月前に同居を始め、その7ヶ月後に勤め先を退職し失踪、昨年10月に所在が判明したが、失踪中に不倫相手との子供ができていた。
離婚やむなしとの思いより現在家庭裁判所にて調停中。
私からは慰謝料500万円を要求。失踪中の生活費は夫の両親(二人とも60歳超だが所得あり)より月額20万円の仕送と自分の給与にてまかない今も仕送りは続いている。
住宅ローン残債が34000万円(すべて夫名義)、月々のローン返済が11万円。 売却しても少なくとも500万円の負債が残る。
夫の両親より慰謝料がわりにローンを、現在7歳の息子が20歳になるまで支払うとの申出があったが、夫に資力がないため、調停の成立が難航している。 
理想的な状態
慰謝料500万円を年5%の利息を付けて分割で支払をして頂き、 ローンは折半で支払っていく。
住宅の所有権は財産分与にて譲っていただき、ローン返済後に所有権を移転してもらう。
もし、途中で住宅ローンの返済が難しくなり自宅より退去する場合は残った慰謝料を一括で支払ってもらう。
という条件 は可能でしょうか?
調停では慰謝料の一部を一時金としてもらい、住宅は使用貸借か賃貸借の契約を夫と期間を決めて結べばどうかと提案がありました。 
回答
慰謝料500万円は高くないと思います。相手方に資力がなければ分割払いもやむを得ないでしょう。
ただし、利息をつけるのは認めら れそうもありません。財産分与で住宅の所有権を移転するのはよいと思います。
調停委員からも説得してもらいましょう。
ただし、所有権登記の移転は、今すぐの方が安全です。
住宅ローンの期限の利益との関係は、心配しなくてもよいと思いますが、気になる場合は、銀行と相談して下さい。
ローンが支払えない場合に慰謝料の残額を一括払いという約定は、現実性のない規定(ローンが支払えない経済状態なら、残額一括も無理)ですが、返済を促す効果はあるのかもしれません。
なお、住宅は使用貸借よりも所有権移転の方がよいと思います。