弁護士法律相談 No 2060
相談者の情報 |
男性 |
61歳 |
正社員 |
2000万 |
日本 |
配偶者の情報 |
結婚 27 年 |
55歳 |
働いていない |
00万 |
日本 |
現在の悩み、状況について |
@ 結婚当初から整理整頓ができない等家事について
目に付くことがあったが、子供が小さいから片付かない
といわれ、お手伝いさんを雇っていたこともあります。
子供が就学後も家事で目に余ることがあり、何度も何
度も注意したが
(小さいことなので詳細は書きませんが、本当に止めて
くれとは何度も言いました)
改める様子もありませんでした。
A また私の母(遠方に独居)に対しても結婚当初から
「家に来ないで」等の発言をし、母は私の家庭の平穏を
願い家には一切来なくなり、二人の孫との交流もできま
せんでした。
B 10年程前に私に無断でマンションを自分名義で購
入しました。それまで言われるままに生活費を渡してい
ましたが、そこから費用を出したようです。
(専業主婦なので、自分で費用は作れないはずです)
以上@,A,Bのことの積み重ねから家庭内別居とな
り、夫婦生活が途絶えましたが、長男が就職独立する
まで離婚は待つことにし、三年前に別居しました。
この4月で長男も就職したこともあり、今までの思い、
夫婦としての現状、離婚条件等を書き、離婚したい旨
手紙を出しましたが
「拒否します」
と一言メールで拒絶されました。
生活費については別居中も年額400万円渡しており
ましたが、この離婚交渉を期に私の公的年金の半分
に相当する年額140万円を振り込みました。
「あまりにも小額だ。以前の額に戻してくれ。今日中(今日
の今日)に返事がなけれ拒否したとみなす」
とメールが来て、暗澹たる気持ちになっています。
妻からは金銭の要求、振込みの確認以外には家庭内別居
中から会話はありません。
別居してから以前勤めていた職場の女性と交際するように
なり、最近は家事をやってもらっていますが、二人とも再婚
の意思はありません。 |
理想的な状態 |
離婚を求める手紙には、現在妻が住んでいる家(杉並区敷地60坪)と、公的年金の半分額(140万円)を渡すと書きました。その条件で協議離婚できることが理想です。 |
回答 |
婚姻期間中に増えた財産は、原則として、財産分与の対象
になります。
専業主婦への分与割合は、原則として、3〜4割
です。ただし、親族等からの贈与、相続財産や婚姻前からの
財産(特有財産)は、は分与の対象ではありません。
以上から、
(夫名義の財産+妻名義の財産-それぞれの特有財産-負債)
が分与の対象となります。
年金は、50%ずつ分割するのが原則です。
以上をご考慮の上、財産分与案を検討して下さい。
次に慰謝料ですが、相談者に新しいパートナーがいるようなので、
相談者が有責配偶者と考えられます。したがって、慰謝料を支払う
必要もありそうです。婚姻期間が27年なので、600〜1000万円
程度は覚悟した方がよさそうです。
なお、当事者間で協議がまとまらなければ、弁護士に依頼した方が
解決が早いと思います。私の事務所へのご相談をお考えの場合、
mail@satsukilaw.com
へご連絡下さい。 |