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弁護士法律相談 No 2024
相談者の情報
男性 49歳 正社員 1000万 日本
配偶者の情報
結婚 23 年 48歳 派遣・パート 160万 日本
現在の悩み、状況について
49歳男性です。結婚して23年、家族は大阪在住(持家)で、 妻(48歳) 大学生の子供1人と、高校生の子供1人がいます。 現在、私は仕事の関係で東京郊外で単身赴任生活です。 離婚に踏み切った場合、財産・年金・慰謝料等がどう判断され るかについてお聞きしたいのでよろしくお願いします。 約10年前に私が家族帯同で海外駐在していた時に浮気事 件があり、その時私は謝罪し何とか夫婦仲は収まりました。 その後日本に帰国し、しばらく何事もなく平穏な日々がつづき、 その後2-3年経ってから妻が浮気していたことが分かりました。 私が仕事で月に2回ほど海外出張する機会があり、週末も家 を留守にする状態が2年程度続いたとき(約6年前)、妻が妻 の勤める会社の元同僚と少なくとも1年半の間浮気し、体の 関係も持っていたことがわかり、言い争いになりました。 私は「子供のことがあるから今は別れないが、これから、人生 はお互い別々の道を歩むか考えてほしい。」 と言いました。その後約4年前に会社の事情で東京に転勤に なり現在単身赴任生活を続けています。2か月に一度は大阪 の家には帰っていましたが、妻とは家庭内離婚の状態で会話 は6年前からは無い状態が続いています。もちろん寝るときも 別の部屋です。 6年前の事件の時に、妻が一切謝ろうとせず、私が妻の携帯 を盗み見ししたことをあげつらい、夫婦でも慰謝料請求できる などと言ったことは今でも許せませんが、それでも年月がたて ばやり直せる可能性もと考え、なかなか離婚実行には踏み切 れませんでした。 今まで3回ぐらい、妻に今後の夫婦生活についてどう思ってい るか? と聞いた時、ずっと「わからない。」としか答えは帰って来ませ んでした。ところが去年の11月に再び聞いた時に、「単身赴 任から戻ってきても会話はないし良い夫婦のままとはいかない でしょうね。今はいないので気が楽です」 という言葉を聞いた時、私は妻にはやり直したい気はないのだ と確信しました。私からは妻には、自分の人生のため自分は 伴侶となる人を探すと伝えたとき、妻からはそれに対して何も 言いませんでした。私は定年まであと10年なので、次の人生 を考えた時に妻のために家のローン年間200万をもずっと支 払い続ける気はなく、かといって会話もなく事実上の離婚状態 の家に戻り定年まで仮面夫婦を続けるつもりもありません。 家を購入したときから資産価値は半減しているため、売っても ローンとの相殺で赤字になると思いますが、今後の別れてから の人生をやり直すため年間200万のローンを支払い続けるよ りはましかと思います。 離婚の一因はお互いの浮気にあると思いますが、それでも妻 にやり直す意思が無いのは決定的であり、また、東京に私が 単身赴任したとき、引っ越しの手伝いもしてくれず、今まで一度 も家に来たこともありません。 それでも妻には財産・年金・慰謝料を請求する権利がどの程度 あるのか? をお聞きしたいのですが。 財産といっても、支出の方が多く、今まで給料を全て妻に渡しや りくりしてもらっていたつもりですが、貯金は全くありません。 月々の赤字をボーナスで埋める状態です。 また、家を売ってローン相殺できなかった場合は、妻と私とで半 分ずつローンを背負うことになるのでしょうか?  妻は現在パートで10万以上の収入があり、ずっと前から私の 扶養家族からは外れています。また子供のうち大学生は既に 成人し、来年は就職して一人立ちの予定ですが、あと1年は授 業料などが必要です。妻は再婚すれば、今後も何不自由ない 生活ができるのに、私が再婚した場合には、相手の女性との 人生設計を考えた時、今後の住居の確保、子供の養育を考え た時、今から出来るだけ貯蓄をしていかねばならないのですが。 今現在、私には将来を共にしたいと考えている女性がいます。 付き合い始めたのは、事実上家庭内離婚となり、お互いに別々 の人生を歩もうと宣言したあとであり、妻にも彼女のことは伝え ています。 離婚で調停になったときに、妻の了解のもとに進めている筈で すが、私にとって不利になり、また、彼女にも迷惑が及ぶ可能 性があるのでしょうか? 私は今後の人生のために彼女と幸せな家庭を築きたいので す。 そのためには少しでも多く貯蓄したいので、今の妻には最低限 の支払いにしたいのですが、良い方法はないでしょうか? また、妻から慰謝料を請求されたときに、こちらからも妻に慰謝 料は請求できるのでしょうか? 子供に関しては妻の生活能力で無理ならば、こちらで引き取る ことも考えています。
理想的な状態
今後の生計の負担となる家の売却またはローン名義を相手に 変更したいです(自分は住まない為)。 また、できるだけ早く協議離婚にしたい。今後の自分の生活設計 のため年金分与・慰謝料・養育費負担を最低限にしたい。
回答
それぞれ不倫の過去があるようですが、相談者に現在新しい パートナーがいることから、相談者が有責配偶者と判断される 可能性が高いと思います。仮に相談者が有責配偶者の場合、 ご次男が成人するまで離婚が認められない可能性があります。 また、仮に離婚が認められる場合であっても、相談者が慰謝料 を支払う側になる可能性が高いと思います。慰謝料は、500〜 1000万円程度でしょうか。 また、相手方は、相談者のパートナーに慰謝料請求すること が可能です。  次に、離婚が認められる場合、婚姻財産、年金は、半分ずつ に分割されることになります。ただし、ご自宅を売却後にローンが 残る場合、債務の分割の制度はなく、相談者名義の債務として 残ることになります。  以上、相談者にとっては、理不尽な判断にみえると思いますが、 ここ2〜3年、不倫にたいする裁判所の判断は、極めて厳しくなって おり、破綻後ないし別居後の不倫であっても有責と認定する傾向 が顕著です。  もう少し早い段階で離婚に慣れた弁護士に相談するべきでした ね。今からでも、弁護士へ依頼することを強くお勧めします。 私の事務所へのご相談をする場合、 mail@satsukilaw.com へメールして下さい。