弁護士法律相談 No 0292
相談者の情報 |
女性 |
38歳 |
派遣パート |
日本 |
配偶者の情報 |
結婚 17 年 |
39歳 |
正社員 |
日本 |
現在の悩み、状況について |
主人に突然好きな人が出来た、とつい最近告白されました。それまでは仲良く暮らしていて、全く疑うこともありませんでした。
私に白状してからはもう週半分くらいは帰って来なくなりました。けじめをつけたいと別れ話を切り出されています。主人の意思は固いようです。あまりのショックで、未だに現実として受け入れ難いです。
10年前にマンションを二人の名義で買って、ずっと共稼ぎをしながらローンを返済してきました。
結婚生活すべてマンションのために一生懸命働いてきたという感じです。返済額がキツキツなため、貯金はゼロです。
貯金はなくてもこのマンションが財産だという思いがあるからこそ、全く贅沢出来なくても頑張って来れたのです。ローンはまだ半分以上残っている状態です。
この場合別れたら財産分与はゼロという事になってしまうのでしょうか?慰謝料の数百万程度だけで家を追い出されてしまうとなると、とても離婚には応じられません。マンションは手放したくないのですが、二人合わせた分でやっとやっとのローンなので、一人で頑張って残ってても、とても払ってはいけません・・。
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理想的な状態 |
慰謝料の他に、マンションの価値の半分、または今まで払ってきた10年分の半分は返してもらいたい。
マンションを売った場合は売れた金額の半分、このまま私が住むのなら残りのローンの半分を払って欲しい。一番の願いは主人に戻ってきて欲しい。もう無理なことなのかもしれないけど、形だけでなく気持ちも。
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回答 |
相手方が有責配偶者なので、相手方からの離婚請求権は、当分の間成立しません。
しかし、相手方の意思が強く、適切な弁護士に依頼をすれば、いずれは離婚が成立します。
次に財産分与は、(マンションの時価−ローン残高)×50%
相当額が相談者の取り分です。法律的には、これを越えた要求(マンションを相談者名義にして、相手方にローンを支払わせる)は難しいと思いますが、相手方の離婚への強い意思を利用して、これに同意させてしまう、という方法も
あるかもしれません。
将来、離婚訴訟になる可能性があるので、現在の不倫の証拠を保全しておくべきです。会話の録音や日記も証拠になるので、いろいろと証拠を残しておきましょう。探偵を使わなくとも、不倫の証拠は十分に残すことができます。
また、よりを戻す可能性については、相談内容だけからはわかりません。
相手方の気持ちが戻るような工夫をされたり、リスクはありますが、不倫相手と話し合ってみるのもよいかもしれません。よりを戻す方法については、親しい方にご相談されるのが一番だと思います。
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