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弁護士法律相談 No 0025
相談者の情報
女性 38歳 専業主婦 日本
配偶者の情報
結婚 12 年 40歳 正社員 日本
現在の悩み、状況について
夫の浮気を2回程発見し、修復してきました。2年ほど前に離婚したいと言われ、やり直す気がない様子でしたのでOKしたのですが、その後子供もおりますので考えなおすように説得して参りました。様子がおかしいので調べたところ、女性に宛てた熱烈なメールや、女性に会いに行った時のタクシーのレシートなど出てきました。女性は同じ会社の部下でした。メールは私の携帯に送って保存しました。 これらを事由に問い質したところ、「お前も離婚に合意したはずだと思っていたので、恋愛してもいいはずだ。俺は悪い事はしていない。」と言い出し、彼女と会社に相談する、と言ったところ訴えてやるとまで言われてしまいました。 肉体関係の証拠がないので開き直っていると思われます。なお、メールは複数の女性に宛てたものも入っており、なんだか馬鹿馬鹿しくなっています。上記の状態で慰謝料を請求できるか。 離婚を合意?していれば婚姻継続中でも不貞行為にならないのか?お教えいただきたく思います。
理想的な状態
慰謝料の請求。会社人事部への相談。
回答
1 慰謝料請求について
仮に、離婚を口頭で合意したとしても、慰謝料を請求することは可能であると思います。ただし、その「口頭合意」の真剣さ次第で、慰謝料が減額されることもあると思います。 書面による合意があり、かつ、合意成立後の家庭内別居が深刻な状態(=家庭生活を送っているとはいえないような状態)であれば、慰謝料請求権が成立しない可能性もあります。

2 会社人事部への相談
お勧めできません。理由は二つあります。1つ目は、会社への相談自体が、合法的なものかどうか疑問があります。すなわち、プライバシー侵害を伴う点において、違法となり、不法行為が成立する(=慰謝料請求の対象となる)可能性があります。不倫について、夫の勤務先にメールを送った案件で、このメールを違法とした裁判所の決定もあります。 2つ目は、会社によっては、社内不倫は解雇等不利益処分の対象となる可能性があり、相手を必要以上に困窮させることになります(相手に資力がなくなれば、慰謝料も取れません)。

3 年金の分与
来年4月以降に成立する離婚については、当事者間の合意若しくは家裁の決定によって、年金記録を分割することができます。